本文へスキップ

交通まちづくりと交通シミュレーションの技術をご紹介します

効果的な活用例Examples

4.アクセシビリティ評価ツールとして

  •  交通計画で、利便性を評価するのにアクセシビリティを指標化して用いる場合があります。
     特定ODの評価であれば、旅行時間を用いればいいのですが、都心等の広がりを持つエリアの評価では対象にするODの選び方で評価が変わってくるので、少し問題があります。
     そこで、このような場合には、総走行台時という指標を評価に用います。
     交通量配分では、リンク毎に交通量と旅行時間が出力されますので、交通量×旅行時間を対象エリア内のリンクについて合計すれば簡単に求めることができます。
  •  ただ、道路網の評価のように、需給バランスを問題にする場合は、この方法でも構わないのですが、交差点改良や一方通行運用等の計画を評価する場合には少し問題があります。
  •  まず最初に、交通量配分では、交差点改良や一方通行運用等の計画の主たる検討対象である信号や右折・左折を円滑にするために設置される付加車線、交差点容量に影響する横断歩行者などの要素が加味されていないので、これらの要素の取扱いを工夫して生れる効果を評価に反映できない点があげられます。
  •  次に、交通量が減少傾向に転じたこともあり、道路の交通容量が不足した結果生じる渋滞より、交差点や踏切などで生じる、局地的かつ短時間の需要超過に起因する渋滞が増えているのに、交通量配分ではこの影響を反映した評価ができないという問題もあります。
  •  交差点で起こる局地的な渋滞は、交通量の時間変動により起こるわずかな需要超過に起因する場合が多いのですが、交通量配分では一日単位の需給バランスをもとに旅行時間を計算し、交通量の時間変動は加味されません。  
     したがって、わずかな需要超過に起因する交差点の渋滞も無視されてしまいます。
     さらに、交通量配分では、リンク単位で混雑度から旅行時間を計算するので、先詰まりによる渋滞の影響も無視されます。
     以上のべた様に、交通量配分を使っても、都市内の渋滞の影響や交差点改良等による効果を的確に反映した旅行速度は計算できません。
  •  交通シミュレーションを適用すれば、交通量の時間変動を加味してわずかな需要超過に起因する渋滞の影響を加味することも、先詰まりによる渋滞の影響を加味することもできます。また、交差点改良や信号現示の変更等の対策も直接反映させて効果を検証することもできます。
     交通シミュレーションは、施設の部分改良や運用の創意工夫で問題解決を目指す、これからの道路計画におけるアクセシビリティ評価に最適なツールと言えるではないでしょうか。
 
 
 
    



一つ前のページへ戻る


VISITOK活用術TOPへ


ナビゲーション

バナースペース


ご質問などは

E-mail :