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交通まちづくりと交通シミュレーションの技術をご紹介します

効果的な活用例Examples

6.渋滞対策検討ツールとして

渋滞対策の第一歩は渋滞原因の把握から

  • 渋滞対策の第一歩は、渋滞の原因やメカニズムを正確に把握することです。本当の原因がわからないまま対症療法的に対策を講じた場合には、かえって渋滞を激化させる結果を招くことすらあります。
  • 例えば、ある交差点で渋滞が起こっていても、原因がその交差点ではない場合があります。前方にある交差点が渋滞し、その影響で隣接交差点が次々渋滞する、「先詰まり」と呼ばれる渋滞が代表的な例です。
  • このような場合では、渋滞している(ように見える)交差点で対策を講じても、問題は解決しないばかりか、先詰まりが一層激しくなり、その影響で渋滞範囲が拡大するといった副作用を生じる場合すら考えられます。
    下図の事例で説明します。


従来手法の限界

  • 交差点AとBでは、朝夕のピーク時間に渋滞が発生します。交差点Bの渋滞は、鋭角交差や横断歩行者の影響で、交差点Aから左折する動線の処理能力が低いことが主な原因と推察されます。そして、交差点Bで滞留した車列が延伸し、交差点Aで先詰まりが生じています。
  • しかし、このときの交差点AとBでの需要率を調べてみると、それぞれ0.42と0.55で、渋滞発生の目安とされる0.9を下回っています。つまり、交差点需要率では実際に発生している渋滞をうまく説明できません。
  • その原因として、次の3点があげられます。

    ◆ 需要率は、交差点の流入側のみを考慮して計算されるので、先詰まりで制約を受ける流出側の条件は考慮されません。

    ◆ 交差点Bでは、左折の際、鋭角交差に起因する速度低下や横断歩道で一旦停止・再発進を余儀なくされます。 特に、左折車両には、交差点形状や横断歩行者の影響を受けやすい路線バスが多く、そのことが速度低下に拍車をかけますが、需要率の計算では、そこまで加味することはできません。

    ◆ 需要率は時間交通量を使って計算します。したがって、1時間のうち一部の時間帯に交通量が集中して起こる渋滞の場合、交通量が平均化されてしまい渋滞が過少評価されます。

交通シミュレーショ適用のススメ

  • 交通シミュレーションを適用すると、先詰まりや鋭角交差点、横断歩行者の影響によるバスの速度低下等の特殊要因を加味することができます。   
  • また、交通量の時間変動を細かく反映できます。
  • そのため、この事例のように様々な要因が複雑に重なって起こる渋滞のメカニズムを再現し、的確な渋滞対策に結びつけることができます。
     
     
     



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