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交通まちづくりと交通シミュレーションの技術をご紹介します

効果的な活用例Examples

9.歩行者ネットワーク整備による便益算定

自動車利用者が享受する便益

  • 歩行者ネットワーク整備による便益は、歩行者だけでなく、自動車利用者も享受します。 例えば、大都市ターミナルでは、交通量はそれほど多くないのに終日渋滞する道路がよく見られます。
  • 原因は、横断歩行者です。歩行者用の信号現示が長くなる分、自動車用の現示は短くなります。また、横断歩行者が多いと右左折車両の動きが妨げられます。
  • 渋滞を解消するには、デッキや地下通路に歩行者を誘導し、主原因である横断歩行者を減らすしかありません。
  • その場合、自動車利用者が享受する便益とは、横断歩行者の減量によって期待される、交通渋滞の解消に伴う時間短縮等の便益のことです。
  • この事例の場合のように、自動車利用者が享受する便益が見込める場合、その便益を適切に算定することが、歩行者ネットワーク整備の合理性を適正に評価することにつながります。

交通シミュレーションを薦める理由

  • 自動車利用者が享受する便益を算定する場合、交通シミュレーションの利用をお薦めします。それは、以下の3つの理由からです。

    ◆ 短時間の需要超過による渋滞や先詰まりによる渋滞など、複雑な交通現象を説明するのは難しいですが、現況再現のアニメーションなら、巻き戻しやコマ送りなどを使って現象の時間的な推移を見てもらったり、画面をスクロールさせて現象の変化が空間上を遷移する様子をみてもらったりすることが、リクエストに応じて何度でもできます。

    ◆ 第一の理由は、渋滞現象を再現し旅行時間を推計するには、主原因である横断歩行者の影響を考慮する必要があるからです。交通シミュレーションを適用すれば、信号や横断歩行者数などの条件を忠実に反映し、実測値に近い旅行時間を再現できます。他の方法では、こうした条件を反映できないので、旅行時間を適正に再現することはできません。

    ◆ 第二の理由は、交通シミュレーションを使えば、渋滞メカニズムを再現し関係者にわかりやすく説明できる点です。渋滞が発生し成長していく過程を見れば、原因や対策の効果が理解しやすくなります。対策の合理性に対する関係者の理解は、費用負担等に対する合意形成をスムーズに進めるのに有効です。

    ◆ 第三に、渋滞の影響を反映して旅行時間を推計できることです。滞留車両の車列が隣接交差点に及びその交差点からの流出を妨げる、いわゆる先詰まりと呼ぶ現象や、左折レーンの滞留長を超えて車両が到着し直進を妨げる現象が、旅行時間に影響を与えます。交通シミュレーションを適用をしないと、このような現象による影響を加味することはできません。

  • 交通シミュレーションを薦める理由として挙げた以上の点は、道路や街路の計画評価全般に共通するものです。
  • 信号や先詰まりの影響を考慮して、道路や街路の計画の妥当性を適正に評価するためのツールとして、交通シミュレーションを活用してください。
     
     
     



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