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交通まちづくりと交通シミュレーションの技術をご紹介します

再現可能な交通現象の例Examples

4.交差点における渋滞

  • 日々目にする渋滞、どれも同じように見えますが、その原因はは様々です。例えば、路上駐停車による速度低下が原因の場合も、先詰まりが原因の場合もあります。
  • 交通シミュレーションで渋滞を再現する場合にも、渋滞長が再現されたらOKというわけにはいきません。渋滞メカニズムが再現されていないかもしれないからです。
  • 今回は、下図の渋滞を例に、異なる原因を仮定し、交通シミュレーションを使って渋滞メカニズムを再現します。



  • 下の動画は、この交差点の調整前のシミュレーションです。実際には起こっている渋滞が再現されていません。
  • 以下では、4つの渋滞原因を仮定してモデルに調整を加え、渋滞を再現します。

     標準パラメータを用いたケース(調整前)
    ↑画像をクリックすると動画が見れます。

主な渋滞原因と交通シミュレーションによる再現例

  • @は、当該区間の構造や駐停車の影響などによって車両の走行速度が低下して起こる渋滞です。
  • 実態に合わせて速度を調整し、渋滞を再現しました。

     @速度を調整したケース    


    ↑画像をクリックすると動画が見れます。

  • Aは、交差点前方の車両の先詰まりによって、後続の車両の進行が妨げられて起こる渋滞です。
  • 交差点前方にある停留所でバス停車時に起こる側方走行車両の速度低下を仮定し、調整しました。

     A先詰りが原因として調整したケース

    ↑画像をクリックすると動画が見れます。

  • Bは、左折車両が交差点に滞留し、直進車を含む後続車両の進行が妨げられて起こる渋滞です。
  • この交差点の場合には、左折した車両が交差方向の赤信号で一旦停止し、滞留するスペースが少ないので、交通量をわずかに変更して調整しました。

     B左折が原因として調整したケース

    ↑画像をクリックすると動画が見れます。

  • Cは、右折車両が交差点に滞留し、直進車を含む後続車両の進行が妨げられて起こる渋滞です。
  • 対向直進車のギャップを調整し、右折をしにくくしました。

     C右折が原因として調整したケース

    ↑画像をクリックすると動画が見れます。

交通現象の再現・予測性能を向上させるには

  • 以上、同じ渋滞でも、モデルの調整方法によって、原因の異なる渋滞メカニズムを再現できることがお分かりいただけたと思います。
  • 別の言い方をすると、調整を間違うと、間違った渋滞現象を再現してしまうモデルが出来上がってしまうということです。
  • この点からも、交通シミュレーションの再現・予測性能は、モデルの調整方法によるところが大きいことがわかります。
  • 渋滞長のように目に見える現象の再現に囚われすぎて、大切な渋滞原因やそのメカニズムの再現がお座なりになっているケースを見かけますが、それは間違いです。
  • 交通現象を観察し、現象に潜むメカニズムを モデルに忠実に反映する、その手間と工夫こそが、交通シミュレーションの再現・予測性能を左右するからです。


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