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交通まちづくりと交通シミュレーションの技術をご紹介します

再現可能な交通現象の例Examples

6.踏切による交通容量の低下

  • 踏切は、渋滞を起こす代表的な隘路です。列車通過時の遮断だけでなく、安全確認のための一旦停止や踏切内の徐行も交通容量を低下させる要因になります。
  • ところが、踏切がある場合、道路の交通容量はどの程度低下するかと問われても、踏切によって遮断時間も長さや徐行速度も異なり、答えも違ってきます。
  • 今回は、下図を例に、踏切の有無による交通現象の差を、交通シミュレーションを使って再現し、踏切による交通容量の低下の程度がどれくらいか考えてみます。

    踏切があるケース


    踏切がないケース


    踏切の有無による交通現象の差の再現

    • 下は、交通シミュレーションを使って、踏切がある場合の交通現象を再現したものです。車は、踏切手前で一旦停止(1秒)し、安全を確認します。
    • 遮断時には警報機が点滅(遮断時間1.5分/回)し、車は停止したままです。安全確認が済むと、車は踏切内に進入し、徐行(20q/h)して通過します。
    • このシミュレーションでは、1時間に10回列車が通過することを想定し、その場合の最大交通量(=交通容量)547台/hを流しています。

       踏切があるケース    

      ↑画像をクリックすると動画が見れます。

    • 下は、踏切のない通常のケースです。自由流速度は40q/hに設定しています。ちなみに、この設定は、踏切のあるケースの踏切以外の道路と同じです
    • このシミュレーションでは、 最大で1890台/hの交通量(=交通容量)が流れます。下は、その場合のシミュレーションです。

       踏切がないケース

      ↑画像をクリックすると動画が見れます。

      踏切による交通容量の低下の程度は?

      • 取り上げた例では、踏切のある道路の交通容量は547台/h、踏切のない通常の道路の交通容量は1890台/hと推計されました。
      • すなわち、踏切があることによって交通容量は通常の29%に低下していることになります。
      • 踏切遮断のない通行可能時間は75%ですから、遮断時間以上に一旦停止や徐行による影響が大きいことが分ります。




      踏切で起こる交通現象の忠実な再現と予測への適用

      • 例示したように、踏切による遮断時間はたった25%でも、交通容量が71%低下してしまうこともあります。
      • もし、踏切の影響を小さく見誤ると、踏切除却による効果や立体交差事業による便益を過小評価してしまうおそれがあります。
      • そのような過誤を回避するためにも、踏切で起こる交通現象を忠実に再現するモデルの作成と予測への適用が望まれます。


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